チャットレディは源泉徴収ではなく「確定申告」が必要!源泉徴収されない理由とは?

チャットレディは源泉徴収ではなく「確定申告」が必要!

他の職業と同様に、チャットレディも一定額以上の収入があれば、所得税や住民税を納めなければなりません。会社勤めの方は「源泉徴収」という方法で、税金を給料から天引きしてもらえますが、チャットレディは多くの場合、源泉徴収されません。
では、チャットレディはどのようにして税申告を行えばよいのでしょうか。

当記事では、チャットレディが源泉徴収されない理由や、税申告を行わなわなければならない条件、確定申告の方法など、チャットレディの税申告について解説します。副業がバレにくい申告方法も併せて確認しましょう。

目次

1. チャットレディが源泉徴収されない理由とは?

チャットレディが源泉徴収されない理由とは?

日本では、一定以上の年間収入がある場合、所得税や住民税を納付する義務があります。会社員やパート・アルバイトなど、職場と雇用契約を結んでいる方(給与所得者)の場合、職場が従業員に代わって所得税や住民税を納める「源泉徴収」という方法が一般的です。

しかし、チャットレディの多くは、代理店(事務所)と雇用契約ではなく業務委託契約を結ぶ個人事業主となります。代理店との雇用関係がないため、代理店は源泉徴収を行う義務がありません。
代理店によっては、雇用契約がなくても源泉徴収してもらうことができるケースもありますが、個人事業主であるチャットレディは多くの場合、源泉徴収されないことに留意しましょう。

2. 個人事業主のチャットレディは「確定申告」が必要

個人事業主のチャットレディは「確定申告」が必要

一定以上の収入があり、代理店から源泉徴収されないチャットレディは、所得税や住民税を納付するために「確定申告」を行う必要があります。確定申告とは、毎年1月1日から12月31日までの一年間で得た所得を自分自身で計算し、税務署に申告して納税するまでの手続きのことです。確定申告を行うことで、自分の所得に応じた正しい税額を納められ、国民の3大義務の1つである納税の義務を果たすことができます。

ここでは、確定申告を行う必要があるチャットレディの条件について徹底解説します。チャットレディの仕事で得た所得を確定申告せず、税金を納めなかった場合に関する基礎知識も確認しましょう。

2-1. 確定申告が必要となる条件

確定申告が必要となる条件には、様々な事項があります。チャットレディとして収入を得ている方で、次の①~③のいずれかの要件を満たす方は、基本的に確定申告が必要となるため、確定申告の準備をしておきましょう。

①他の仕事で給与所得を得ておらず、チャットレディなど個人事業で得たすべての所得(収入金額から必要経費を引いた額)が基礎控除額の38万円を超えている
②他の仕事で給与所得を得ていて、チャットレディで得た所得などすべての所得金額が20万円を超えている
③本業とチャットレディの仕事の両方で源泉徴収がされており、年末調整を行っていない方で20万円を超える収入がある

①は個人事業主としてチャットレディの仕事のみを行っている方、②は本業は会社員で、副業として業務委託契約のチャットレディの仕事をしている方が該当します。また、③はチャットレディとして代理店と雇用契約を結んでおり、さらに他の職場とも雇用関係にある方などが当てはまります。
自分の働き方や収入額・所得額と照らし合わせた上で、確定申告を行いましょう。

2-2. 確定申告しなかったらどうなるの?

確定申告が必要であるにもかかわらず、確定申告をしなかった場合、重いペナルティが課されるリスクがあります。

税務署が確定申告を受け付ける期間は決まっており、毎年2月中旬~3月中旬ごろに申告しなければなりません。しかし、税申告を忘れたり、期間内に故意に行わなかったりした場合、「無申告加算税」が発生します。納税額に対して50万円までの部分には15%、50万円を超える部分には20%の無申告加算税が課せられるため、注意が必要です。

確定申告しなかったらどうなるの?

確定申告の期限、つまり納付すべき税金の納期限までに税金が納められていない場合には、延滞した日数に応じた金額の「延滞税」が課されます。

確定申告をしなかったことによるペナルティは、無申告加算税や延滞税だけではありません。健康保険・国民年金などの社会保険料の減免や、保育料の補助といった公的サービスを受けられなくなる恐れがあります。住宅・自動車などのローン契約や不動産の賃貸契約も難しくなるでしょう。
生活する上で不利益を被らないようにするためにも、必ず期限までに確定申告を行うようにしましょう。

3. 源泉徴収されないチャットレディの確定申告の流れ

源泉徴収されないチャットレディの確定申告の流れ

確定申告は、源泉徴収されないチャットレディにとって、とても重要な税に関する手続きです。では、個人事業主として働くチャットレディの確定申告はどのような流れで行うとよいのでしょうか。

ここでは、確定申告の方法や、確定申告書の基本的な書き方についてご紹介します。確定申告関連のポイントをしっかり押さえましょう。

3-1. ①報酬額を計算

最初に、1月1日から12月31日までの間にチャットレディの仕事で得た報酬額を計算します。代理店からの報酬振込や明細書を確認したり、代理店から支払調書を発行してもらったりすることで、スムーズに確認できます。

「チャットレディ以外の仕事もしている」「不動産収入など、他の所得がある」という方は、それぞれの報酬・収入も確認しましょう。

3-2. ②経費を計算

チャットレディとしての年間収入額を計算したら、必要経費を引いて年間所得を求めます。チャットレディでは、次のような項目が経費として計上できるため、必ずレシートや領収書を保管しておきましょう。

・衣装費・美容費(チャット配信時の衣装代や化粧品にかかった費用など)
・通信費(インターネット代など)
・家賃・水道光熱費(賃貸の場合の家賃、電気代など)
・消耗品費(パソコン代、照明代、ウェブカメラ代など)
・会議費・接待交際費(打ち合わせのための食事代など)
・旅費交通費(通勤チャットレディの場合の電車代など)
・新聞図書費(お客さんとの会話での話題にするための本やマンガなど)

これらの経費を報酬から引いて算出した年間合計所得が、基礎控除額の38万円を超える専業チャットレディの方は確定申告が必要です。チャットレディとしての副業所得が20万円を超える方も確定申告のための準備を行いましょう。

3-3. ③確定申告書を入手

確定申告する際には、「確定申告書」に必要事項を記入して提出する必要があります。確定申告書類は国税庁のホームページや税務署、確定申告会場などで入手可能です。事業所得を得ているチャットレディは「確定申告書B」を使用しましょう。チャットレディを含むすべての仕事で給与所得を得ている場合は「確定申告書A」となります。

なお、「所得税の青色申告承認申請書」を提出している場合は青色申告を、それ以外の方は白色申告を行います。青色申告の場合、帳簿をきちんと付けなければなりませんが、基礎控除に加えて65万円の青色申告特別控除が得られるメリットがあります。
専業チャットレディの方は、確定申告に慣れたら「開業届」を提出して起業し、記帳と青色申告にチャレンジしてみましょう。

3-4. ④税務署に申告

初めて確定申告書を作成する場合、分からないことも多いでしょう。課税所得金額や所得税額の計算方法など、プロに確認してほしい内容が複数あることも当然です。

パソコンの会計ソフトや申告ソフトを利用すれば、確定申告書の作成作業が飛躍的に楽になります。代理店の税理士に相談することもおすすめです。

また、少しでも分からないことがあれば、事前に管轄税務署の税務課に相談しましょう。支払調書や振込の記録、経費の領収書などの資料を窓口に持参すれば、担当の方が丁寧に書き方を教えてくれます。多額の医療費がかかった年は、医療費控除に関する書類も持っていきましょう。

税務署では相談を一年中受け付けているため、混雑しにくい確定申告シーズン以外の期間に訪問するとスムーズです。確定申告期間中であれば、市役所などに設置される税務課でも同様に相談できます。専門家に質問・相談できる機会を十分に活用しましょう。

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4. 副業の場合は税金の申告方法次第で会社にバレない!

副業の場合は税金の申告方法次第で会社にバレない!

副業としてチャットレディの仕事をしている方の中には、「確定申告することで本業の勤務先に副業バレしてしまうのでは」と不安に感じている方もいるでしょう。会社に副業収入がバレる主な原因は、副業分の住民税額が大きくなっていることです。

税金面で会社バレしないようにするためには、住民税の徴収方法を「特別徴収」ではなく「普通徴収」にし、住民税を個人納付する方法をとりましょう。確定申告書B第二表の「住民税・事業税に関する事項」にチェック欄が設けられているため、必ず「自分で納付」を選択してください。

まとめ

個人事業主として働き、一定以上の稼ぎがあるチャットレディは、確定申告をして所得税と住民税を納める必要があります。申告義務を怠った場合は、様々なペナルティがあるため、必ず申告期限までに確定申告を行いましょう。

確定申告する際には、自分の一年間の報酬額や経費を把握しておくことが大切です。確定申告書に関して不明な点があれば、税務署や市役所などの税務課に相談することをおすすめします。2月中旬~3月中旬ごろにある確定申告期間を忘れず、きちんと税申告を行いましょう。

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